皆さんこんにちは。石川彰です。
先日、「知識は体験しないと知恵にはならない」と書きました。
昔ある講演会で、こんな話を聞いたことを思い出します。
学歴より学力、
学力より知識
知識より知恵
知恵より教養
教養より人間性
20数年前、高等学校のPTAの役員をしていたころ、すべての親御さんは、偏差値の高い大学を目指していました。
そのこと自体は、悪いとは思いませんが、それさえ叶えば、他の事はすべて目をつぶってしまうような風潮も、ときには見られました。
元横浜のE学園教諭の境野先生は、体験談で、こんな話を紹介しています。
急な雨の為、傘を持ってバス停で、母親の帰りを待っていた子供がいたそうです。
母親はそれを見るなり「あなた何やってるの、明日から大切な試験でしょう。
私なんか濡れてもいいんだから、勉強しなさい」と叱った母親の話をしていました。
試験、受験と言うことが、子供の、傘を持って母親を迎えに行く・・
こんなにもやさしい気持ちを傷つけてしまう・・
なんと悲しいことでしょう。この子の受けた心の傷は決して小さくはないでしょう。
最近高学歴の学生の事件が多いのも、気になるところです。